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    神山プロジェクト 未来の働き方を実験する

    神山プロジェクト 未来の働き方を実験する

    価格(税込):1,620

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    立ち読み

    著者名:篠原匡(著)

    出版社:日経BP社

    ジャンル: ビジネス・経営

    販売開始日:2014年04月17日

     
     
    「21世紀の最先端は、東京でも上海でもシンガポールでもなく、神山にこそある」
    ——藻谷浩介氏(『里山資本主義』、『デフレの正体』著者)

    ■若者とクリエイターが集まる奇跡の町、神山町の物語

     IT(情報技術)ベンチャーの“移転ラッシュ"に湧く過疎地がある。徳島県神山町——。鮎喰川の畔に広がる人口6100人ほどの小さな町だ。高齢化率は46%と、少子化と高齢化に苦しむ中山間地の典型のような地域だが、名刺管理サービスのSansanをはじめ9社がサテライトオフィスを開いた。
     ヤフーやグーグルなど大企業の社員が短期滞在で訪れることもしばしばで、空き家として放置されていた古民家が続々と姿を変えている。
     その動きはオフィスだけではない。移住者の増加に伴って、店舗や施設のオープンも相次いでいる。ここ数年を見ても、パン屋やカフェ、歯医者、パスタ店、図書館などが神山マップに登場した。アーティストやクリエイターなどクリエイティブな人材の移住も進んでおり、まさに町が新しく生まれ変わっている印象だ。

    ■なぜ神山に集まるのか、その秘密をひもとく

     神山には全国的に有名な観光スポットはない。自然環境や景観にしても、神山程度のところはごまんとある。企業誘致に力を入れている自治体も枚挙にいとまがない。それなのに、なぜここにエンジニアやクリエイターが集まるのか。
     ひとつは抜群のIT環境だ。その町並みからは想像できないが、神山は全国でも屈指の通信インフラを誇る。県知事が情報化に熱心で、徳島県は県内全域で光ファイバー網が整備されている。その恵まれた通信環境がIT企業やコンテンツ企業を引き付ける。
     それに、リフォームが必要な古民家は少なくないが、家賃は月3万円前後と都会に比べれば圧倒的に安い。徳島市内まで40〜50分と利便性も悪くない。場所を問わない働き方を模索している企業やビジネスパーソンにとって、神山は極めて都合がいい。
     もっとも、ここまで述べたことは理由であって理由でない。なぜ神山に多くの人が引き寄せられるのか。本書では、移住者や地元NPOグリーンバレーを通してその謎を解き明かした。

    ■新しい働き方や付加価値創造のポイントが見える

     メディアの注目度も増しており、NHKの「クローズアップ現代」やテレビ東京の「日経スペシャル・ガイアの夜明け」など、全国的に知られる有名番組に登場する機会も増えた。2013年だけで、グリーンバレーの視察&取材対応は250件を数えたという。
     現状、その多くはサテライトオフィスに焦点を当てているが、神山という場を通して見えるものはもう少し立体的だ。例えば、企業や組織という視点に立てば、「クリエイティブを生む場づくり」というテーマが浮上する。同様に、移住者のライフスタイルに着目すれば、「新しい働き方」が見える。 さらに、ここに至るまでの移住者の葛藤や、新たな人生に向かって再始動していく姿は、人生に惑う若者を勇気づける。もちろん、サテライトオフィスなどの取り組みとプロセスが、地域活性や空き家再生のヒントになることは言うまでもない。クリエイティブを生む場であり、働き方の実験場であり、人間再生の場でもある——。

     神山の不思議な磁力は、この種の多面性が醸し出している。グリーバレーと神山の物語をぜひお読みください。

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